2012年11月8日

第2回トランスファラブル・スキルズ・ワークショップを開催いたしました

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 17:32

 CLICでは10月19日、20日の2日間、本年度2回目(通算で4回目)となるトランスファラブル・スキルズ・ワークショップを開催いたしました。

 トランスファラブル・スキルズとは領域を超えて利用可能な汎用的スキルのことで、あらゆる分野の研究者に必須のスキルとして、また大学外でキャリアを形成する上でも必要なスキルとして、近年では各国の大学・研究機関でさまざまなトレーニングプログラムが開発されています。

 参加者は17名、学部・研究科を問わず学部の1回生から教員の方まで実に幅広い方に参加していただきました。90分×5コマを2日間で集中して行うというハードなプログラムでしたが、最後まで集中して取り組んでくださいました。以下にワークショップの具体的な内容を紹介します。

◆スピードコラボレーション

 スピードコラボレーションは短い時間で自己紹介を繰り返すワークです。一列に並んで2人1組で向い合って立ち、短い時間で自己紹介したあと横にずれて相手を変えて再び自己紹介をするということを繰り返します。

 エレベータで一緒に乗り合わせた人に短時間で自分を売り込みたい、あるいは懇親会やパーティーの席で気になる人に話しかけて面識を得るきっかけを作りたいといったとき、十分な時間が与えられているわけではありません。とくに、忙しい人が初対面の人と話をしたときに注意をもって聞いてもらえるのは、せいぜい30秒から1分だと言われています。つまり、実社会においては短い時間で簡潔に自分の魅力を伝えることが求められるのです。

 重要なのは、この30秒から1分のあいだに自分のことをすべて伝えようとするのではなく、この短い時間で相手に興味をもってもらい、続きの話を聞きたいと思ってもらうこと、あるいはそのきっかけをつくることです。

 このスピードコラボレーションは参加者からの評価も高く、ここで体験したことが今後の役に立ちそうだという意見が寄せられました。

◆ビルディング・ブロックス

 次に紹介するのはビルディング・ブロックスです。ビルディング・ブロックスは他人にインタビューすることで聴く力を養うだけでなく、自分では気づいていない魅力を他人から発見してもらうことで、自己理解を深めるのにも役立つワークです。

 まずは専門外の人にもわかるように自分の紹介文を書きます。そのあと2人1組になってお互いの紹介文を読み、それをもとに1人10分ずつパートナーにインタビューをします。インタビューを通じてパートナーの魅力を発見し、その魅力が伝わるようなキャッチコピーを考えた上で、最後はみんなに自分のパートナーを紹介してパートナーを売り込むというものです。どのような状況でパートナーを紹介するのかは、プログラムことに状況を考えてアレンジすることができます。

◆Tell a Tall Story

 ”tell a tall story”は「ほらを吹く」と訳されたりもしますが、そのまま直訳すると「大きな話をする」「大げさな話をする」といった意味です。このtell a tall storyでは3枚の写真を使って3分間で将来の夢を語ります。その際、発表者には話の内容が実現できるかどうかは考えず、できるだけ大きな話をしてもらうようにします。

 大きな話が終わったあとは、みんなでその話について質問をします。最後にみんなから発表者に対して発表を聞いて気づいたことやエールなどをポストイットに書いて発表者に渡してあげます。

◆多様なキャリアデザインを描く

 私たちの人生は常に思い通りに進むとは限りません。むしろ思い通りに進むことのほうが稀と言えるのではないでしょうか。希望の会社に就職しても希望通りの部署に配属されるとは限りませんし、企業で研究をしていた人が管理職として組織のマネジメントを任されたり、営業に配置換えになることだってあるでしょう。

 トランスファラブル・スキルズは日本語にすると一連の移転可能な技術という意味です。どんな組織のどんな部署にいたとしても通用するような汎用的かつ移転可能な技術を身につけようというのが、このトランスファラブル・スキルズ・ワークショップの本来の趣旨です。

 そこで最後にやったのが将来の多様なキャリアデザインを描くというワークです。具体的にはワークシートを用いて現状の分析をし、その上で1年後の希望するキャリア、それが実現できなかった場合に考えられる第2、第3のキャリアを考えます。同じように、1年後のキャリアから考えられる5年後のキャリアを3つ、さらに5年後から考えられる10年後のキャリアを3つ考えてもらいます。このようにして、単一の直線的なキャリアをデザインするのではなく、もし1年後希望通りになっていなかったら、さらにそこから考えられるキャリアはどのようなものかということをワークシートを使いながら具体的に想像してもらいます。

全体の振り返り

 最後に全員でワークショップを振り返り、ワークショップに参加してよかったところ、悪かったところ、プログラムのよかったところ、悪かったところなど、率直な意見をみんなで出しあって、ポストイットに書いてまとめてもらいました。

 今回のワークショップを通じて改めて感じたのは、今回のようなワークショップの需要が非常に高いということです。一つには日本の社会が流動的になってきていることにみんなが気づき始めており、それにもかかわらずトランスファラブル・スキルズのような実践的なスキルを学べる機会が日本ではまだほとんどないということがあるようです。

 CLICでは今回のワークショップが今年度の最後の機会となりますが、トランスファラブル・スキルズ・ワークショップについては引き続き研究・開発を続けておりますので、もし興味・関心がおありの方はお気軽にCLICまでお問い合わせください。

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大阪大学 産学連携本部 イノベーション部 (森本)
E-Mail:morimoto(あっとまーく)uic.osaka-u.ac.jp
URL:http://www.uic.osaka-u.ac.jp/led/
TEL : 06-6879-4136  FAX : 06-6879-4134
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2012年9月13日

2012年度 CLICトランスファラブル・スキルズ・ワークショップ 第2回 参加者募集中

Filed under: イベント — タグ: , — clic-staff @ 16:25

2012年度CLICオープンカリキュラム
第2回トランスファラブル・スキルズ・ワークショップ

 大阪大学CLICでは下記の通りトランスファラブル・スキルズ・ワークショップを開催いたします。

 トランスファラブル・スキルズとは、領域を超えて利用可能な汎用的スキルのことを言い、近年は各国の大学や研究機関で、あらゆる分野の研究者に必須のスキルセットとして、また大学の外でキャリアを形成する上でも必要とされる技能として、さまざまなトレーニングプログラムが開発されています。

2012年度CLICトランスファラブル・スキルズ・ワークショップ

 ブリティッシュ・カウンシルとの共催でエディンバラ大学のターナー教授を招へいして行った一昨年、CSCDの協力を得て行った昨年に引き続き、今年で3年目の開催となります。今回のワークショップでは、エディンバラ大学と協力して大阪大学で開発中のプログラムを利用します。

<プログラム内容>
テーマ:自己をアピールする/他者の魅力を発見する/多様なキャリアデザインを描く
対象:博士前期・後期課程学生、ポストドクター、大学院進学を考えている学部生、およびトランスファラブル・スキルズに関心のある方(いずれも学内外を問わず参加していただけます)
日時:10月19日(金)16時20分から19時30分、10月20日(土)13時から17時50分(原則、両日参加できる方)
場所:大阪大学豊中キャンパス大阪大学会館21世紀懐徳堂スタジオ
費用:無料

<応募先>
(1)氏名、(2)所属、(3)学年・職位、(4)専攻分野を明記し、下記アドレスまでご連絡ください。
tsws02(あっとまーく)uic.osaka-u.ac.jp

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大阪大学 産学連携本部 イノベーション部(担当:森本・鈴木)
E-Mail:tsws02(あっとまーく)uic.osaka-u.ac.jp
URL:http://www.uic.osaka-u.ac.jp/led/
TEL : 06-6879-4136 FAX : 06-6879-4134
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2012年8月7日

2012年度 CLICトランスファラブル・スキルズ・ワークショップ 第1回 参加者募集中

Filed under: イベント — clic-staff @ 14:50

CLICオープンカリキュラム
トランスファラブル・スキルズ・ワークショップ

大阪大学CLICでは下記の通り全学を対象としたトランスファラブル・スキルズ・ワークショップを開催いたします。

トランスファラブル・スキルズとは、領域を超えて利用可能な汎用的スキルのことを言います。近年は各国の大学や研究機関で、あらゆる分野の研究者に必須のスキルセットとして、また大学の外でキャリアを形成する上でも必要とされる技能として、さまざまなトレーニングプログラムが開発されています。

2012年度CLICトランスファラブル・スキルズ・ワークショップ

 ブリティッシュ・カウンシルとの共催でエディンバラ大学のターナー教授を招へいして行った一昨年、CSCDの協力を得て行った昨年に引き続き、今年で3年目の開催となります。今回のワークショップでは、エディンバラ大学と協力して大阪大学で開発中のプログラムを利用します。

<プログラム内容>
テーマ:Big Pictureを描く/効果的に伝える/上手に問う
対象:博士前期・後期課程学生、ポストドクター、および大学院進学を考えている学部生
日時:8月31日(金)13時から17時50分、9月1日(土)13時から16時10分
場所:大阪大学吹田キャンパス理工学図書館2階会議室・研修室
費用:無料

<応募先>
(1)氏名、(2)所属、(3)学年・職位、(4)専攻分野を明記し、下記アドレスまでご連絡ください。
tsws(あっとまーく)uic.osaka-u.ac.jp

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大阪大学 産学連携本部 イノベーション部(担当:森本・鈴木)
E-Mail:tsws(あっとまーく)uic.osaka-u.ac.jp
URL:http://www.uic.osaka-u.ac.jp/led/
TEL : 06-6879-4136 FAX : 06-6879-4134
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2012年7月24日

中間・修了報告会とワークショップを開催しました(2012年6月26日)

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 11:53

2012年6月26日、CLICインターンシップ生による中間・修了報告会とトランスファラブルになるためのワークショップを開催いたしました。CLICではインターンシップ中に月1回のスクーリングを実施し、インターンシップ生のサポートを行っております。

■ 修了報告の様子

修了報告の様子

 今回はインターンシップを終えた3人の方に修了報告をしていただきました。後藤さん(ときわ病院)、細木さん(Biocroi)、原さん(神戸製鋼)の3人です。上の写真は原さんによる発表の様子です。すでに博士号を取得している後藤さんは、ときわ病院へ就職が決まりました。

■ 報告会の様子

報告会の様子

 これまでミーティングルームで実施していた報告会を、今回から1階の交流サロンに場所を移して実施することになりました。開放的なスペースでリラックスした様子がうかがえます。

「博士が社会で活躍するために」ワークショップ

 後半は「博士が社会で活躍するために」というテーマでワークショップを行いました。博士は社会のなかで必要とされているのか。必要とされているとすれば、それは誰が博士のどのような能力を必要としているのか。また、必要とされていないのだとすれば、それはなぜか。2つのグループに別れて課題に取り組み、発表終了後にグループ内で相互に評価し合いました。

■ ブレインストーミング

ブレインストーミング

 10人いたすべての参加者がワークショップは初体験とのこと。まずはブレインストーミング(ブレスト)から。とはいえ、ブレストも初めてのようで「ブレストって何?」という質問も。

 最初はテーマについて思いつくかぎりキーワードをポストイットに書き出します。この時点ではまだ内容についての整理はされていません。とにかくアイデアを出すという段階。一人でひたすらポストイットにアイデアを書き出すという作業ですが、冗談を交えながら楽しくやっています。

■ アイデアをカテゴリーに分ける

アイデアをカテゴリーに分ける

 ブレインストーミングでひと通りアイデアを出したら、今度はカテゴリーを作ってポストイットを振り分けていきます。どんなカテゴリーを作ればよいのか、みんなと相談しながら合意を形成して進めていかなければなりません。チームで働く力が求められます。

■ アイデアを出し合う

アイデアを出し合う

 カテゴリー分けが済んだら発表へ向けたまとめに入ります。どのように発表用の資料をまとめるか。みんなで意見を出し合いながら方向性を定めます。こちらのグループではナランさんの案が採用されたようです。

■ まとめに向けた作業

まとめに向けた作業

 こちらは先ほどのナランさんのアイデアに沿ってまとめているところです。この作業には思いのほか時間がかかります。とはいえ時間も限られていることから、ある程度のところで妥協しなければならないときもあります。限られたリソースのなかでどれだけ満足のできる結果を出せるかが重要なのかもしれません。

■ 各グループの成果発表

各グループの成果発表

 最後は各グループの成果発表と、他のグループやCLICスタッフからの質問およびコメントです。

 以上、2012年6月の中間・修了報告会とワークショップの報告でした。

2012年6月7日

中間・修了報告会とワークショップを開催しました(2012年5月29日)

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 10:03

 2012年5月29日、CLICインターンシップ生による中間・修了報告会とトランスファラブルになるためのワークショップを開催いたしました。CLICではインターンシップ中に月1回のスクーリングを実施し、インターンシップ生のサポートを行っております。今回は中間・修了報告会とワークショップの様子を紹介いたします。

中間・修了報告会

 今月はインターンシップに参加中の出口さん(マインドフリー)、王さん(プロアシスト)、後藤さん(ときわ病院)、古賀さん(JN Biosciences)の4名に中間報告をしていただきました。いずれも博士号を取得した博士人材です。

 海外でインターンシップに参加している古賀さんは、スカイプを通じてアメリカ・サンフランシスコからの参加です。報告者には研究のバックグラウンド、インターンシップ先で何をしているのか、インターンシップ先で気づいたことなどをそれぞれ発表してもらいました。古賀さんからは日本とアメリカでのミーティングに対する考え方の違いに戸惑ったという報告があり、CLICスタッフと他のインターンシップ生からコメント、アドバイスが寄せられました。報告のあとはインターンシップ生同士の質問も交えながら全体でのディスカッションを行いました。

トランスファラブルになるためのワークショップ

 後半はトランスファラブルになるためのワークショップとして模擬面接(ロールプレイング)を実施しました。トランスファラブルというのは「移転可能」という意味ですが、ここでは博士人材であるインターンシップ生がさまざまな場で活躍できるようになることを目指しています。

 まずはワークショップの趣旨をみんなで共有するところから始めます。何の目的でワークショップを行うのか、またワークショップに参加した結果どのような効果が得られるのか、最初に確かめました。

 模擬面接ワークショップは、各人のキャリアデザインに応じて状況を設定し、面接官役と受験者役を交互に体験するものです。面接官役を体験すると面接を受ける人の欠点がよく目につきますが、逆に面接を受けているときには自分の欠点に気づきにくいものです。自分は他の人の目にどのように映っているのか、それは自分の認識とどれぐらいズレているのか、模擬面接ワークショップを通じて自己評価と他者評価のズレを体験してもらいました。

2012年5月17日

CLICカフェ 2012年6月15日(金)開催

Filed under: イベント — clic-staff @ 12:36

 CLICカフェが2012年6月15日(金)に開催されます。詳細は下記のページをご覧ください。

CLICカフェ 2012年6月15日(金)開催

2012年5月10日

CLICカフェ 2012年5月31日(木)開催 ※受付終了

Filed under: イベント — clic-staff @ 13:04

スターバックス、ボディショップ等の社長を歴任された岩田氏(阪大OB)が来学!

 さまざまな業界の一線で活躍する講師をお招きして、業界や仕事の魅力について語っていただくCLICカフェを下記の要領で開催いたします。

 岩田氏はスターバックスコーヒージャパン(株)など3社の社長、2社の常務執行役員を歴任され、売上拡大、組織活性化、新規事業開拓等数々の華々しい成果を上げて来られました。また、2010年にはUCLAよりAlumni 100 Points of Impact(歴代全卒業生37,000人から100人選出)に選出されるなど、岩田氏の活躍はますます注目を集めています。

 今回は、その岩田氏から大阪大学の私達にフランクに経営の魅力や仕事についてお話しいただきます。またとないこの機会を是非活用下さい。

 カフェ形式のカジュアルな場ですのでお気軽にご応募下さい。

講師紹介

岩田松雄氏
リーダーシップコンサルティング 代表
大阪大学経済学部卒業
UCLAアンダーソンマネジメントスクールMBA取得

開催要領

日程:2012年5月31日(木) 17:00-19:00
対象:PD、博士課程(前・後)、学部生
人数:40名(先着順とさせていただきます)
場所:大阪大学テクノアライアンス棟1階交流サロン(吹田キャンパス)

エントリー方法

件名を「CLIC cafe(5/31)参加」とし、本文に(1)氏名、(2)所属、(3)研究分野、(4)職位・年次をお書きの上、下記アドレスまで送信ください。
※受付は先着順(40名)です。
※お預かりした個人情報は、原則として第三者に提供することはございません。
apply@uic.osaka-u.ac.jp(受け付けは終了いたしました)

お問い合せ先

大阪大学産学連携本部CLICイベント担当
TEL:06-6879-4136

2012年3月31日

CLICプログラム修了者インタビュー Vol. 1

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 12:00


大阪大学産学連携本部イノベーション部(CLIC)では、全国の博士人材(PD・DC)向けの養成プログラム「協働育成型イノベーション創出リーダー養成事業」(CLIC事業)を実施しています。

これからインターンシップへの参加をお考えの皆様に、CLICプログラムを身近に感じていただけるよう、修了者へのインタビューをお届けいたします。

今回はNHKでインターンシップを行った、基礎工学研究科D3の甲田春樹さんに、プログラム参加の感触と、今後のキャリアについてお話を伺いました。


甲田春樹――課題提案型プログラム――
     インタビューワー:鈴木(CLIC) 於:大阪大学


――CLICのプログラムは基本的に3ヶ月のインターンシップからなるんですが、甲田さんの参加された時期は?

僕はD2の10月からですね。12月までの3ヶ月間は東京のNHK本部にいました。あと、インターン中に企画した大阪大学でのイベント実施の為、1月は大学と本部の両方で作業をしてました。

――参加の動機は?

単純に、NHKに行ってみたかった。マスコミ業界には漠然としたイメージしか持ててなかったので、いきなり就職ではなくインターンという形で業界に関われるのは貴重だな、と。それと東京に行けることと、給与や手当(日当・宿泊費)もつくし、悪くないかなと(笑)。

――CLICの趣旨のリーダー養成というあたりは?

最初は正直インターンシップさせてもらう立場なのにリーダーシップって何なの?という感じでした。

――幸田さんはNHKの中でも番組制作ではなく視聴者サービスの部門に行ったわけですが、専門性の違いはハードルにはなりませんでしたか?

確かに専門性は全然違いますよね。まあまずは行ってみて考えようと。

――それで、実際に行ってみてどうでしたか?

そもそもエンジニアになろうとして学部(基礎工)を選んだわけですが、放送局には技術をささえるエンジニアもいれば企画やデザインを作り上げるクリエータも当然いる。でも自分は、そういう人たちを支えたり仲立ちをするマネージャー的存在の重要さを強く感じた。NHKはとても大きい組織なので、技術の人はあっちの部署、企画制作の人はこっちの部署、と分かれているので、そういう人達を繋げる事が出来れば、新しい技術を使ったユニークな企画などをどんどん産み出せるのではないかな、と感じた。それも理系よりのセンスを持った人。理系博士であるというだけで、良くも悪くもそれは人と違う考え方をする人材だから。これはドクターのキャリアの一つとしてありうると思います。

――具体的にこれは驚き、みたいな体験あった?

研究に比べると仕事というのは交通整理の作業ばかりなので…(笑)。

――面白くない?

仕事って何ぞや?て把握する事、インターン前にやりたかったことは仕事じゃないんだと諦める事、この2つには時間がかかった。自分は運転手を目指してインターンに参加したけど、実際の殆どの仕事は交通整理。好きな運転は交通整理の空き時間にするしかない。自分の個性の発揮は空き時間を見繕ってどれだけあがけるかなんだな、と。

――それ聞くと、やっぱり研究がいいやってなりそうなんだけど?

あ、でも、インターンに行ったばかりの自分が企画したイベントがいきなり実現した。この速さですか。アイデアから実現までが速い、そこに責任ものっている。あれはちょっと癖になるかもと思った。今回のイベントでも、ちょっと協力してもらえそうな人を探していたら、いつの間にか出演交渉になってて、日程が組まれ、じゃあ会場押さえて台本準備してよ、とあれよあれよという感じ。一つ物事が動いたときに、NHKの人達が次を繋ごうとする力とタイミング、そして速さはすごいと思った。研究でまず実験計画立てて、とりあえず予備実験して…のタイム感とは違う。実験組んでいる途中でさあ、本番行くよ、という感じ。

――なるほど、一方でそういう魅力も感じたと。じゃあ、今後はどういうキャリアに?

○○社(広告代理店)から内々定を頂きました。広告は自分が最も志望していた業種です。

――面接では何が受けたと思います?

さっきも少し話しましたが、組織のマネージャー的存在になりたい事をアピールしたのが受けたのかな。広告には、クリエータとしてモノ作りたい、マーケティングで分析したい、という人たちは幾らでも志望してくるので。…NHKでのインターンシップの話とつながればベストですか?(汗)

――つながるところがあれば(笑)。

インターンの本質かどうかはわからないが、NHKで4、50代のオッちゃんと話す機会が多かったのはよかったと思う。単に「上司」として崇め敬うのだけではなく、「人」としておつきあいできてたんじゃないか、と。○○社でのグループ面接時、他の人の話し方を見てると、みんな面接百戦錬磨みたいな人ばかりで、学生時代の大きな活躍をちゃんと起承転結をつけて話してる、すごくにこやかにハキハキと。変化球な質問を受けても堂々と受け答えする、それもちゃんと最後は自己PRになる様にして。けど、なんだかしっくり来ないというか、話し方が台本読みみたいで、なんだか嘘くさい。対話でなく、独話になっている。

――なるほど。

逆に面接官からしたら面白くないのではと感じました。自分はむしろ、質問を受けたときはその場で考えたり質問し返したりした。やっぱり対話しないと。例えばよくある「集団内でどんなポジションですか?」という質問が来たとして、面接官は先輩後輩との接し方が聞きたいのか、リーダーシップの有無を見極めたいのか、あるいは選考上しかたなく聞くやっつけ質問なのかもしれない。それは先の話の内容にもよるし、面接官に聞き返さないと分からない場合もあるので、ちゃんと確認をしたり、質問を代えてもらう事もあった。むしろ回答そのものよりもそういうやり取りが良かったんじゃないかな、と。あと、こっちはドクターで他の学部生と一緒の面接なので、能力ややる気アピールだけではいかんなと。ドクター学生には特有の憎たらしさというか、ちょっと鼻につく様なとこがあると思うので、面接時にそれはとても気をつけた。将来部下になる人間として嫌われてはダメだな、と。

――甲田さんは面接官に対しても人として接することができたと。

って言っても僕面接まで行ったの1社だけなんですけどね。7社受けて1社。

――さすが○○社。わかるところはわかるということですかね。

いえ、相性もあるんだと思います。

――今後はドクターとして、そちらに就職すると。博士号の取得はもう確実なんでしたっけ…

それ、冗談抜きに頑張らないといけないんですが。ただ、就職は指導教員も喜んでいただけてるみたいなんで。

――良かったですね。では、学位取得を頑張っていただいて。

はい。

――今日はお忙しいところをありがとうございました。

こちらこそ。

2011年8月8日

CLIC-MOBIO Cafeが開催されました!(当日レポート)

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 02:50

大阪大学CLICでは、ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)と共催で、7月30日(土)に阪大テクノアライアンス棟にてCLIC-MOBIO Cafeを開催致しました。

CLIC-MOBIO Cafe
当日は参加者と大阪府認定「大阪の元気!ものづくり企業」の優良企業3社の皆様が胸襟を開いて語り合い、大変充実したカフェとなりました。終始和やかなムードの中カフェは進行しましたが、学生と企業が直接触れ合う機会は稀有なため、活発に意見が酌み交わされ、双方とも得るところの多い一日になったようです。
以下、わずかですがイベントの概要と参加者の声をお届けします。

■日時:2011年7月30日(土)14時~17時
■場所:大阪大学テクノアライアンス棟1F(吹田キャンパス)
■参加者:13名(学部生3人、修士4人、博士3人、その他3人)
■参加企業:3社/10名(アイセル株式会社、富士電子工業株式会社、プライミクス株式会社)

■企業説明
アイセル株式会社:代表取締役の望月様から、革新のアイデアを創意工夫して、顧客のニーズに応えるために必要な設計力、技術力、開発力、製造力についてお話し頂きました。異業種分野で活躍するためには様々な現場を体験してみることが大切とのことでした。

富士電子工業株式会社:代表取締役社長の渡邊様から、IH熱処理の原理や応用方法についてお話し頂きました。また、工場内の設備に関しても、機器の写真と動画を交えて丁寧に御説明頂きました。

プライミクス株式会社:取締役業務支援部長の夫馬様より、攪拌機と業務の流れ、納品実績等に関してお話し頂きました。最近力をいれている用途は燃料電池だということです。

■交流会
交流会はカフェの空気そのままに、打ち解けた雰囲気の中CLIC特任教授の吉田の乾杯から始まりました。参加学生は積極的に企業ブースを回り、企業の人達と談話しましたが、交流会終了の時間に至ってもなお話は尽きないようでした。最後はものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)の領家氏の「大阪締め」で散会致しました。

CLIC-MOBIo Cafe exchange party
■参加者コメント
当日参加された学生の皆様へのアンケートではほとんどが「大変満足」とご回答を頂き、次のようなコメントを寄せて下さいました。

「普段大学では経験できないことを体験できた」

「自分の専門分野以外の話を聞く事ができて良かった」

「大学と企業の違いを知りたかった」

また、参加企業の方からも

「非常に面白い試みであった」

「学生と直接触れ合えるので是非次回も参加したい」

などのコメントを頂き、双方満足度の高いイベントになりました。

■主催者からの一言
今回で4回目を迎えたCLIC Cafeですが、共催は今回が初めてで、無事盛会に終わってホッとしています。MOBIOスタッフの皆様には大変お世話になりました。CLICでは今後も企業の皆様をお呼びしてのCafeや企業説明会を開催致しますので、是非ご参加ください。

秋にはバイオ系必見のイベントも企画中です!詳細が決まり次第、CLIC-ON Newsでも告知致しますのでご期待ください!

2010年10月7日

第六回イノベーションフォーラム終了しました!(当日風景)

Filed under: CLIC活動報告 — clic-staff @ 07:15


 
 開会の挨拶の様子。
 参加者数は150名超、会場はほとんど
 満席です。
 
 

 
 小林先生の基調講演では、博士が置かれている
 現状をデータを用いて説得的に説明していただき
 ました。
 また、新しい博士像の提示がありました。
  
 

 
 ユネスコへインターンした田中さんの発表です。
 国際交渉の現場を肌で感じるなど、刺激的な経験を
 したようです。
 
  

 サンフランシスコにあるInfiniteBioへ
 インターンした谷澤さんの発表です。
 コンサルティング業務に挑戦しながら
 博士の専門性が思いのほか必要とされていることを
 実感したそうです。
 
  

 パネルディスカッションの質疑応答の一コマ。
 パネラーに対して厳しい質問も飛び交うなど、
 白熱したディスカッションになりました。
 教員・博士課程学生・企業の方・学部生と、
 フロアの様々な方から発言がありました。
 議論の時間が足りないくらいでした。
 
 

 
 兼松教授によるフォーラムのまとめと、
 CLICの今後の方針の説明がありました。
 
 
 

 
 谷口副本部長の閉会のあいさつの様子。
 パネル時の質問や、アンケートでのご指摘など、
 お越しいただいた皆様のおかげで、
 今後につながる非常に建設的なフォーラムとなりました。
 

第六回イノベーションフォーラムの受付 
 第6回イノベーションフォーラムの受付の風景です。
 写っているのは、CLICのスタッフです。
 ご来場ありがとうございました!

 提言いただいた内容・当日アンケート等は、CLICのプログラムに反映して行くとともに、
 ブログ・HP・CLIC-ON・冊子などを通じて配信していきます。今後ともよろしくお願いします。

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